シブトラミンは危険なやせ薬

シブトラミンはかなり危険なやせ薬と言えそうです。シブトラミンは2007年に医薬品製造販売承認の申請がされましたが、却下されたようです。

シブトラミンは上記の通り国内においては医薬品製造販売承認を取得していないため、通常手に入れることのできるのは個人輸入など海外で製造された製品になります。

シブトラミンの製品としては中国で製造される曲美の他、Leptos(レプトス)、Obestat(オベスタット)、Sibutrex(シブトレックス)などが知られています。

また、医薬品製造販売承認を国内で取得していないということは、シブトラミンの服用により深刻な副作用が発生しても救済対象とはならないことを意味します。

シブトラミンのダイエット効果

シブトラミンのダイエット効果としては、中枢性食欲抑制作用を有することが知られています。シブトラミンを服用することで食欲が抑えられるため痩せるというメカニズムです。

シブトラミンを1日10~15mg半年間継続的服用することで、約6キロから10キロ弱の体重減少が観察されたとの報告があります。

また、体重87キロ以上の肥満の人を対象とした試験では、1日5~20mgの服用で数%~10%以上の体重の減少が報告されています。

しかしシブトラミンは冒頭で書いた通りかなり危険なやせ薬です。

シブトラミンによる健康被害と副作用

シブトラミンの副作用による健康被害例としては、日本では死亡例を含む多数が報告されています。また、アメリカでは1997年にシブトラミンがFDAの許可を受けてから2003年8月までに、54例の死亡事例が報告されています。

シブトラミンの副作用としては食欲不振や便秘、頭痛、手足のふるえなどの症状、高血圧、動悸、頻脈、心筋梗塞など多彩です。

シブトラミンは医薬品

シブトラミンは医薬品であるため、日本国内では業者が販売すると薬事法違反になります。そのため、シブトラミンを含む製品を販売する際には個人輸入という形式を取り、業者側に責任が及ばないしくみになっています。