骨盤ダイエットで痩せないのはなぜ?効果なし?

なぜ骨盤ダイエットは痩せないのでしょうか。本当は効果がないのだとすれば…。ダイエットで体重を減らすことに成功してもお腹の脂肪がとれなかったり、お尻が小さくならない原因が骨盤の開きや歪みにある。この骨盤の開きや歪みを矯正することで痩せ体質を築く方法が骨盤ダイエットです。

しかし骨盤ダイエットをしても全然痩せないという人が非常に多いです。しかし、逆に痩せたという人が一定数いることも事実です。この骨盤ダイエットで痩せない人と痩せた人の違いは何なのでしょうか。

骨盤ダイエットは上に書いた通り痩せない原因が骨盤の開きや歪みにあり、この骨盤の開きや歪みを矯正することで痩せ体質を築くというダイエット法です。

骨盤が歪むと全身のバランスが崩れてしまい、このバランスの崩れが胃下垂や肥満の原因になるとされています。

こういった骨盤の歪みを取るための手段が骨盤ダイエットの総称であり、体を動かして矯正するタイプのものでは骨盤矯正ストレッチ、器具を使うタイプのものでは骨盤ベルト、お店の施術タイプでは整体師による骨盤矯正などがあります。

骨盤ダイエットをしても痩せない人には共通点があります。その共通点とは、他力本願タイプの骨盤ダイエットを行っていることです。

例えば付けるだけで痩せ体質を築けるという骨盤ベルト。あるいは整体師による骨盤矯正の施術。これらの他力本願タイプは効果が疑わしいです。なぜなら骨盤を矯正することで痩せ体質を築く、という理論がすでに破たんしているからです。

骨盤ダイエットは骨盤の歪みを矯正することで痩せ体質を築くダイエットです。しかし、そもそも骨盤の構造上歪みが発生しないとすれば、骨盤を矯正しようとする行為そのものが無駄になります。

実際のところ、医学的な見解としては日常生活を送る上で骨盤に歪みは発生しない、というのが真実です。また、もし骨盤に数ミリ数センチの歪みが発生したとしても、これが肥満や体の不調につながることはないし、歪みを矯正したところで痩せ体質になったり体の不調が改善されたりすることはない、というのも医学的な見解です。

根本的に骨盤ダイエットの痩せるしくみ自体が医学的にはあり得ないことだったのです。そのようなわけで、他力本願タイプの骨盤ダイエットには一片の効果もありません。骨盤矯正によって痩せ体質を築けるというのは幻想でしかないのです。

骨盤ダイエットで痩せた人の共通点とは、他力本願タイプではなく運動系、ストレッチ系の骨盤ダイエットを行っていたことです。運動系、ストレッチ系の場合は実際に自分で体を動かすため、骨盤を矯正しようとする行為そのものがカロリーを消費します。

運動によってカロリーを消費すれば脂肪が燃焼して痩せるのは当然のことです。運動系、ストレッチ系を行っていたにも関わらず痩せなかった人は、その運動やストレッチの動作が消費カロリーの少ないタイプのものだった、あるいは少しばかり運動やストレッチの動作でカロリーを消費してもその分食べてカロリーを摂取していたからです。