燕麦(エンバク)のオートミール

燕麦(エンバク)の100g当たりのカロリーと多い栄養を掲載しています。

・燕麦のオートミール…380kcal



燕麦のオートミールに多いビタミンとミネラル…含有量(所要量に対する割合)
 ※所要量は18~69歳の男女の平均値で計算


ビオチン…21.7μg(43.4%)
パントテン酸…1.29mg(24.9%)
ビタミンB1…0.2mg(16.3%)
葉酸…30μg(12.5%)

モリブデン…110μg(440.0%)
セレン…18μg(65.5%)
鉄分…3.9mg(43.0%)
リン…370mg(38.9%)
銅…0.28mg(35.0%)
マグネシウム…100mg(31.3%)
亜鉛…2.1mg(20.0%)
カリウム…260mg(11.6%)



燕麦のたんぱく質の含有量(13.7gで所要量の24.9%)は米、小麦、大麦よりも豊富です。また、食物繊維の含有量(9.4gで所要量の52.2%)も豊富です。食物繊維の総量9.4gのうち、水溶性食物繊維は3.2gです。

燕麦の水溶性食物繊維の大部分はβグルカンだとされています。エンバク由来のβグルカンには血中コレステロールの上昇を抑制する作用、血糖値の上昇を抑制する作用、血圧を低下させる作用などが報告されているようです。


燕麦とはイネ科のカラスムギ属の穀物のことで、オートムギ、オーツ麦、カラスムギなどとも呼ばれます。燕麦は野生種のカラスムギを栽培化した穀物であり、今から約5000年前の中央ヨーロッパにおいて、小麦や大麦の畑に雑草として育っていたものが作物として栽培されるようになったと言われています。


オートミールとは燕麦のもみ殻を脱穀した後、食べやすいように粗挽きまたは押し麦(薄いフレーク状に押しつぶしたもの)に加工したものです。東欧や北欧などのヨーロッパの寒冷な地方では、オートミールをポリッジ(牛乳や水で煮た粥)という料理方法で食べるようです。

オートミールを原材料とした食品には、ミューズリーやグラノーラがあります。


ミューズリーとは燕麦を中心とした数種類の乾燥させた穀物にドライフルーツやナッツ、種子類などを混ぜ合わせたシリアル食品の一種で、ヨーロッパでは定番の朝食として利用されます。

ミューズリーに牛乳やヨーグルトをかけて食べます。


グラノーラとはミューズリーに植物油やはちみつ、糖類、シロップなどを加えてオーブンで焼いたシリアル食品の一種です。