中華麺

中華麺の100g当たりのカロリーと多い栄養を掲載しています。

・中華麺の生…281kcal
・中華麺のゆで…149kcal
・蒸し中華麺…198kcal
・干し中華麺の乾…365kcal
・干し中華麺のゆで…140kcal



多いビタミンとミネラル…含有量(所要量に対する割合)
 ※所要量は18~69歳の男女の平均値で計算


中華麺の生

パントテン酸…0.55mg(10.6%)

セレン…33μg(120.0%)
モリブデン…20μg(80.0%)
カリウム…350mg(15.6%)
銅…0.09mg(11.3%)


中華麺のゆで

なし


蒸し中華麺

リン…100mg(10.5%)


干し中華麺の乾

パントテン酸…0.78mg(15.0%)

銅…0.16mg(20.0%)
カリウム…310mg(13.8%)
リン…120mg(12.6%)
マンガン…0.45mg(12.0%)


干し中華麺のゆで

なし



中華麺のたんぱく質の含有量は中華麺の生で8.6g(所要量の15.6%)、中華麺のゆでで4.9g(所要量の8.9%)、蒸し中華麺で5.3g(所要量の9.6%)、干し中華麺の乾で10.5g(所要量の19.1%)、干し中華麺のゆでで4.1g(所要量の7.5%)です。

中華麺の食物繊維の含有量は中華麺の生で2.1g(所要量の11.7%)、中華麺のゆでで1.3g(所要量の7.2%)、蒸し中華麺で1.9g(所要量の10.6%)、干し中華麺の乾で2.9g(所要量の16.1%)、干し中華麺のゆでで1.5g(所要量の8.3%)です。


中華麺はラーメンや焼きそばに使用する麺の一種で、小麦粉を主原料としてかん水を加えて製麺します。小麦粉にかん水を加えない麺はうどんやそうめんなどですが、かん水を加えることで麺にコシが出て中華麺独特の黄色い色と香りが出ます。

同じ小麦粉を使用しているのに、うどんは色が白く中華麺は色が黄色です。この理由は製麺の際に小麦粉にかん水を入れることで、小麦粉に含まれるフラボノイド(ポリフェノールの一種)が黄色に変化するからです。

中華麺に似た麺に沖縄そばがありますが、これも小麦粉を製麺する際にかん水を加えたものです。しかし、沖縄そばは製麺時にかん水を使わず、灰汁(ガジュマルなどの亜熱帯の樹木灰を水に溶かした上澄み液)を使用することもあります。

中華麺の発祥は内モンゴルです。製麺の際に内モンゴルにある鹹湖の水を使うと麺に強いコシが出るということを偶然発見し、これが中華麺の歴史の始まりとなりました。

その中華麺の発祥の地である中国では、ラーメンと言えば一般的には製麺にかん水を使わない麺(日本で言ううどんのような麺)を使います。その理由として、中国では日本のように麺のコシを重視しないことや、かん水のにおいと苦みが苦手だからだと考えられています。

しかし、中国でも甘粛省の蘭州に多い蘭州拉麺というラーメンの麺には、日本と同様にかん水を使用したコシのある麺を使用しています。蘭州拉麺の麺は中国で一般的なコシのないうどんやそうめんのような麺に対して、日本人の考えるラーメンに近い麺です。