ビーフン

ビーフンの100g当たりのカロリーと多い栄養を掲載しています。

・ビーフン…377kcal



ビーフンに多いビタミンとミネラル…含有量(所要量に対する割合)
 ※所要量は18~69歳の男女の平均値で計算


ビーフンには特に多く含まれるビタミンはありません。ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸、パントテン酸を微量に含んでいます。

モリブデン…25μg(100.0%)
クロム…4μg(11.4%)
セレン…3μg(10.9%)

ビーフンには特に多く含まれるミネラルはありません。カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、銅、マンガンを微量に含んでいます。



ビーフンの栄養のほとんどは炭水化物(100g当たり79.9g)です。


ビーフンは米を原料として作る麺の一種です。ビーフンは中国の福建省の周辺が発祥の地として知られ、この地域でビーフンを表す言葉は米粉(北京語の発音はミーフェン)です。福建省南部で話されるミンナン語や台湾語の発音では米粉をビーフンと言います。そのため、日本に伝わった時にビーフンという名前がついたようです。

東アジアでは中国の揚子江と黄河に挟まれた地域である華中より南は米の生産が活発な一方、小麦の生産量は少ないです。このため、小麦粉の麺よりも米の麺の方が多く食べられています。

ビーフンは中国南部、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマーなどでよく食べられている食品です。


ビーフンダイエットとは、主食にご飯や他の炭水化物の食品を食べる代わりに、血糖値を上げにくい低GI食品であるビーフンを食べるというダイエット方法です。ビーフンは食べても血糖値が上がりにくいため、体脂肪になりにくく太りにくいと言われています。

主食をビーフンに置き換えるだけで痩せるのかは疑問ですが、ビーフンに多少なりともダイエット効果があるのは本当でしょう。しかし、摂取カロリーが全く同じであれば、ビーフンを食べようが普通の米を食べようが同じだけ太る、ということは考えておく必要があります。

ビーフンのダイエット効果は、ビーフンの消化吸収の速度によります。「餅(もち)のカロリーと栄養」でも書きましたが、米の腹持ちを決定する1つの要素が、米に含まれる澱粉中のアミロースとアミロペクチンの割合です。

澱粉中のアミロースの割合が多いほど消化吸収が遅く腹持ちがよいのですが、ビーフンの原料となる米はアミロースの割合が多いインディカ米です(ケンミン食品株式会社のビーフンの例)。

このため、ビーフンは炭水化物としては比較的腹持ちがよい部類に入り、腹持ちがよいと次の食事までの時間が伸びて摂取カロリーが自然と減るので、ダイエット効果があるというわけです。