とうもろこし
とうもろこしの100g当たりのカロリーと多い栄養を掲載しています。
・とうもろこしの玄穀…350kcal
・コーンミール…363kcal
・コーングリッツ…355kcal
・コーンフラワー…363kcal
・ジャイアントコーンのフライの味付け…435kcal
・ポップコーン…484kcal
・コーンフレーク…381kcal
多いビタミンとミネラル…含有量(所要量に対する割合)
※所要量は18~69歳の男女の平均値で計算
とうもろこしの玄穀
ビタミンB6…0.39mg(31.2%)
ビタミンB1…0.3mg(24.4%)
ビオチン…8.3μg(16.6%)
ナイアシン…2mg(15.4%)
ビタミンE…1mg(14.8%)
葉酸…28μg(11.7%)
パントテン酸…0.57mg(11.0%)
モリブデン…20μg(80.0%)
リン…270mg(28.4%)
マグネシウム…75mg(23.4%)
銅…0.18mg(22.5%)
セレン…6μg(21.8%)
鉄分…1.9mg(21.0%)
亜鉛…1.7mg(16.2%)
カリウム…290mg(12.9%)
コーンミール
ビタミンB6…0.43mg(34.4%)
ビタミンE…1.1mg(16.3%)
ビタミンB1…0.15mg(12.2%)
葉酸…28μg(11.7%)
パントテン酸…0.57mg(11.0%)
マグネシウム…99mg(30.9%)
銅…0.16mg(20.0%)
鉄分…1.5mg(16.6%)
リン…130mg(13.7%)
亜鉛…1.4mg(13.3%)
マンガン…0.38mg(10.1%)
コーングリッツ
モリブデン…10μg(40.0%)
セレン…6μg(21.8%)
コーンフラワー
ビタミンB6…0.2mg(16.0%)
ビタミンB1…0.14mg(11.4%)
ジャイアントコーンのフライの味付け
ビタミンE…1.4mg(20.7%)
ナイアシン…1.9mg(14.6%)
マグネシウム…88mg(27.5%)
リン…180mg(18.9%)
亜鉛…1.6mg(15.2%)
鉄分…1.3mg(14.3%)
ポップコーン
ビタミンE…3mg(44.4%)
ビタミンB6…0.27mg(21.6%)
ナイアシン…2mg(15.4%)
ビタミンB1…0.13mg(10.6%)
鉄分…4.3mg(47.5%)
リン…290mg(30.5%)
マグネシウム…95mg(29.7%)
銅…0.2mg(25.0%)
亜鉛…2.4mg(22.9%)
カリウム…300mg(13.3%)
コーンフレーク
モリブデン…15μg(60.0%)
セレン…5μg(18.2%)
とうもろこしの玄穀にはビタミンB1(100g当たり0.3mg)とビタミンB6(100g当たり0.39mg)が多く含まれています。また、コーンミールにもビタミンB6(100g当たり0.43mg)は含まれていますが、ビタミンB1はあまり含まれていません。
コーングリッツ、コーンフラワー、ジャイアントコーンのフライの味付け、コーンフレークには目立って多く含まれるビタミンはありません。とうもろこしにはビタミンが全般的にあまり含まれていないと考えてよさそうです。
しかし、ポップコーンにはビタミンE(100g当たり3.9mg)が多く含まれています。これはポップコーンの原料であるとうもろこし由来のビタミンEではなく、ポップコーンを調理する時に使用した油に含まれていたビタミンEだと思われます。
とうもろこしに比較的多いミネラルはマグネシウムです。マグネシウムの含有量はとうもろこしの玄穀で100g当たり75mg、コーンミールでは99mg、ジャイアントコーンのフライの味付けでは88mg、ポップコーンでは95mg含まれています。
また、ポップコーンには鉄分(100g当たり4.3mg)も多く含まれており、亜鉛(100g当たり2.4mg)もある程度含まれています。しかしポップコーンは玄穀や他のとうもろこし製品と比べて脂肪が多い(100g当たり22.8g)ので、ダイエット中のミネラル補給としては不向きです。
とうもろこしには食物繊維が多く含まれています。例えば、とうもろこしの玄穀には食物繊維が100g当たり9mg含まれています。また、コーンミールには100g当たり8mg、ジャイアントコーンのフライの味付けには10.5mg、ポップコーンには9.3mgの食物繊維が含まれています。
しかし、コーングリッツとコーンフラワー、コーンフレークには食物繊維があまり多く含まれていません。コーングリッツとコーンフラワーはとうもろこしの胚芽と表皮を取り除くなどの製造過程に食物繊維が失われてしまったものと思われます。
とうもろこしはゆで方で食感が変わります。シャキシャキっとした食感が好みであれば沸騰した湯でゆでるとよいでしょう。また、ジューシーな食感が好みであれば水からゆでるとよいでしょう。
とうもろこしをシャキシャキっとした食感にする場合、沸騰した湯で3~5分ゆでます。ジューシーな食感にする場合、水からゆでて、水が沸騰してから3分間ほどゆでます。
コーンミールは乾燥させたとうもろこしを粗く挽いたものです。
コーンミールはパンケーキの材料として混ぜ入れてもおいしいですし、パンやフライの生地に混ぜ入れてもおいしくいただけます。また、アメリカンドッグの原料としても使われています。また、クッキーに混ぜ入れるという使い方もできます。
コーングリッツはとうもろこしの胚芽と表皮を取り除いて一定の粒度にそろえたものです。そのため、コーンミールに比べてコーングリッツの方がビタミンやミネラルが少ないです。
コーンフラワーはとうもろこしの胚乳を粉にしたものです。
ジャイアントコーンはとうもろこしの品種の1つです。種子が大きく白色です。主に南米のアンデス地方で食用にされています。
ポップコーンはとうもろこしの品種の1つである、小粒の種皮が固いポップ種を乾燥させた粒を調理したものです。油やバターをひいたフライパンなどでこれに熱を加えると、粒の中の水蒸気の膨張による圧力に耐えられなくなったときに固い種皮が弾けて大きくなります。
コーンフレークはとうもろこしを加熱調理したものを、長さ1cmくらいの薄い破片に成形して砂糖などで味付けしたものです。