ハトムギ
ハトムギの100g当たりのカロリーと多い栄養を掲載しています。
・ハトムギの精白粒…360kcal
ハトムギの精白粒に多いビタミンとミネラル…含有量(所要量に対する割合)
※所要量は18~69歳の男女の平均値で計算
ハトムギの精白粒にはほとんどビタミンが含まれていません。微量に含まれるビタミンとしてはビタミンB1(100g当たり0.02mg)、ビタミンB2(100g当たり0.05mg)、ナイアシン(100g当たり0.5mg)、ビタミンB6(100g当たり0.07mg)、葉酸(100g当たり16μg)などです。
マンガン…0.81mg(21.6%)
銅…0.11mg(13.8%)
ハトムギの精白粒にはマンガン(100g当たり0.81mg)と(100g当たり0.11mg)が多く含まれています。その他のミネラル含有量は微量です。
精白していることが1つの原因には挙げられますが、ハトムギにはビタミンとミネラルに関して優れた栄養的価値が見当たらないようです。
ハトムギの精白粒は他の雑穀(ライ麦、もろこし、ひえ、蕎麦)などとは異なり、食物繊維の含有量(100g当たり0.6g)がかなり少ないようです。ちなみに精白米の食物繊維の含有量は100g当たり0.5gです。
たんぱく質の含有量(100g当たり13.3g)は他の雑穀に比べて多めです。他の雑穀のたんぱく質含有量としては例えばライ麦粉(100g当たり8.5g)、もろこしの精白粒(100g当たり9.5g)、ひえの精白粒(100g当たり9.7g)、蕎麦の玄穀の中層粉(100g当たり10.2g)などです。
ちなみに精白米のたんぱく質含有量は100g当たり6.1gです。
ハトムギは漢方でも利用されています。ハトムギを精白粒にした主食用の観点から考えれば栄養的な価値はあまり高くないと言えますが、一方で、漢方や民間療法では薬効があるものとして扱われています。
ハトムギの皮を剥いた種子 (ヨクイニン) を薬用に用い、いぼ取りの効果、利尿作用、抗腫瘍作用などがあるとされているようです。ハトムギエキスを肌に塗ることで保湿作用や美白作用を得られるようです。
しかし、ハトムギの薬効を科学的な観点で見た場合、俗に「滋養作用がある、美容に役立つ」などと言われていますが、人における有効性には信頼できる科学データが見当たらないようです。
また、安全性に関して、ハトムギの摂取は子宮収縮を促進する可能性があるため、妊娠中は使用を避けるべきだとされています。
ハトムギの原産は中国南部からインドシナ半島にかけてであると言われています。ハトムギが日本に伝わったのは奈良時代または江戸時代とも言われています。