もろこし
もろこしの100g当たりのカロリーと多い栄養を掲載しています。
・もろこしの玄穀…352kcal
・もろこしの精白粒…364kcal
多いビタミンとミネラル…含有量(所要量に対する割合)
※所要量は18~69歳の男女の平均値で計算
もろこしの玄穀
ナイアシン…6mg(46.2%)
ビオチン…15.4μg(30.8%)
ビタミンB1…0.35mg(28.5%)
パントテン酸…1.42mg(27.4%)
ビタミンB6…0.31mg(24.8%)
葉酸…54μg(22.5%)
モリブデン…34μg(136.0%)
銅…0.44mg(55.0%)
マグネシウム…160mg(50.0%)
リン…430mg(45.3%)
マンガン…1.63mg(43.5%)
鉄分…3.3mg(36.4%)
カリウム…590mg(26.2%)
亜鉛…2.7mg(25.7%)
もろこしの精白粒
ナイアシン…3mg(23.1%)
ビタミンB6…0.24mg(19.2%)
パントテン酸…0.66mg(12.7%)
葉酸…29μg(12.1%)
マグネシウム…110mg(34.4%)
リン…290mg(30.5%)
マンガン…1.12mg(29.9%)
鉄分…2.4mg(26.5%)
銅…0.21mg(26.3%)
カリウム…410mg(18.2%)
亜鉛…1.3mg(12.4%)
もろこしの玄穀にはビタミンB1(100g当たり0.35mg)、ナイアシン(100g当たり6mg)が多く含まれています。ビタミンB6(100g当たり0.31mg)、葉酸(100g当たり54μg)、パントテン酸(100g当たり1.42mg)も含まれています。
もろこしの精白粒には目立って多く含まれるビタミンはないようです。玄穀を精白することで大部分のビタミンが失われるようです。
もろこしの玄穀が多く含むミネラルはマグネシウム(100g当たり160mg)とマンガン(100g当たり1.63mg)です。カリウム(100g当たり590mg)と鉄分(100g当たり3.3mg)、亜鉛(100g当たり2.7mg)、銅(100g当たり0.44mg)も含まれています。
もろこしの精白粒にはマグネシウム(100g当たり110mg)が多く含まれ、カリウム(100g当たり410mg)と鉄分(100g当たり2.4mg)、マンガン(100g当たり1.12mg)も含まれています。
もろこしは食物繊維が豊富に含まれています。もろこしの玄穀には食物繊維が100g当たり9.7g、精白粒には4.4g含まれています。
もろこしととうもろこしは名前が似ていますが、異なる穀物です。もろこしは英語圏ではソルガム、中国ではコーリャンとも呼ばれています。世界的な生産量としては小麦、稲、とうもろこし、大麦の次に多く栽培されています。
もろこしの栽培の歴史としては、紀元前3000年頃からスーダンやエチオピアで栽培が開始されたようです。日本へは15世紀頃に中国を経由して伝わりました。
もろこしを主食として用いる場合、栄養的な欠点があります。もろこしのたんぱく質を構成するアミノ酸のうち、リジンが少ないこととロイシンが多すぎることです。これが栄養的にナイアシン欠乏症を招き、ペラグラという病気を引き起こす原因となります。
また、とうもろこしも同様の問題を抱えています。
しかし、動物性のたんぱく質や豆類にはナイアシンが多く含まれているため、これらの食品を同時に摂取すればこの問題を回避できます。もろこしを主食とするベジタリアンに特有の問題とも言えそうです。