人工甘味料

人工甘味料の100g当たりのカロリーを掲載しています。
(成分名…カロリー…砂糖と比較した甘みの強さ)

・アスパルテーム…400kcal…100~200倍
・アセスルファムK…0kcal…200倍
・エリスリトール…0kcal…0.7倍
・キシリトール…240kcal…1.0倍
・サッカリン…0kcal…500倍

・スクラロース…0kcal…600倍
・ステビア…4kcal…300倍
・ソルビトール…260kcal…0.6倍
・トレハロース…400kcal…0.45倍
・マルチトール…210kcal…0.9倍

・マンニトール…160kcal…0.5倍
・甘草(グリチルリチン)…砂糖と同程度…250倍


人工甘味料が低カロリーである理由は、砂糖と比較して甘みが強いからです。

例えばアスパルテームのカロリーは100g当たり400kcalであり、上白糖(384kcal)と比べて特に低カロリーというわけではありません。しかし、アスパルテームの甘みの強さは砂糖の100~200倍であり、人工甘味料の使用量を100~200分の1に減らしても同じ甘さを得ることができます。

言い換えれば100~200kcal分の砂糖の甘さを得るためには、アスパルテームなら1kcal分の使用ですむわけです。

エリスリトールなどゼロカロリーの人工甘味料があります。例えば、エリスリトールはブドウ糖(ブドウ糖のカロリーは330kcal程度)を発酵させて作られているため、本来ならカロリーがあるはずです。

しかし、人の体はエリスリトールをほとんど利用できないため、摂取してもほとんど利用されずに体外に排出されます。このためエリスリトールはゼロカロリーなのです。


アスパルテームは砂糖の100~200倍の甘さを持つ人工甘味料です。砂糖に近い味ですが、後で少し甘みが口に残ります。また、アスパルテームとアセスルファムKを1対1で組み合わせると甘みが40%アップし、より砂糖に近い味になります。

アスパルテームはアミノ酸のアスパラギン酸とフェニルアラニンから作られます。


アセスルファムKはゼロカロリーの人工甘味料で、砂糖の200倍の甘さを持ちます。砂糖に近い味に近づけるためアスパルテームと組み合わせるほか、ショ糖や果糖、糖アルコールと組み合わせたりします。

アセスルファムKは高濃度の場合は少し苦みがあり、苦みを緩和するためにフェルラ酸ナトリウムを添加することもあります。


エリスリトールは砂糖の7割程度の甘さを持ち、カロリーがゼロの甘味料です。砂糖の甘さに近いあっさりした味です。血糖値を上昇させないので糖尿病患者の方に利用されることもあります。


キシリトールは砂糖と同程度の甘さで、カロリーが上白糖の63%程度の甘味料です。樹木などから抽出したキシランからキシロースへ、さらに水素を添加してキシリトールへと変換します。虫歯にならない甘味料として特定保健用食品にも認可されています。


サッカリンはノンカロリーでありながら砂糖の500倍の甘さを持つ人工甘味料です。後味に残るような甘さが特徴です。発がん性が心配されていた甘味料でもあります。


スクラロースはカロリーゼロで砂糖の600倍の甘さを持つ人工甘味料です。スクラロースの摂取後24時間後に体外に排出され、血糖値やインシュリンの値にも影響を与えないことが知られています。

また、スクラロースは138度以上に加熱すると塩素系ガスを発生すると言われています。


ステビアは砂糖の300倍の甘さを持ち、カロリーも100g当たり4kcalと低カロリーです。ステビアという植物から抽出した甘味料です。ハーブとしても利用されているようです。


ソルビトールはブドウ糖を還元して作る甘味料です。甘さは砂糖の6割程度で、カロリーは上白糖の67%程度です。水に溶ける際に熱を吸収するため、口に入れると冷たく感じます。リンゴやプラムなどバラ科の植物に含まれています。


トレハロースは100g当たり400kcalと上白糖より高カロリーな甘味料で、甘さは砂糖の45%程度です。高い保水性を持つことから、食品の他に化粧品にも配合されることがあります。トレハロースは動物や植物、微生物など自然界にも幅広く存在しています。


マルチトールは還元麦芽糖とも言われ、麦芽糖から作られる糖アルコールの一種です。カロリーは上白糖の55%程度で、甘さは砂糖の約9割です。


マンニトールもマルチトールやエリスリトールと同様、糖アルコールの一種です。上白糖の42%程度のカロリーで、甘さは砂糖の約半分です。


甘草(グリチルリチン)は砂糖の250倍程度の甘さを持ち、カロリーは砂糖と同程度です。また、多くの薬効があるため、多量摂取すると副作用が発生する可能性があります。